【怖い話・怪談】飛騨のお土産さるぼぼをもらった夫婦に起こった恐怖の怪奇現象
ある冬の夜、飛騨の地を訪れた夫婦が、伝統的なお土産である「さるぼぼ」をもらいました。このさるぼぼは、願い事を叶える縁起物として知られています。しかし、夫婦が受け取ったさるぼぼには、不吉な秘密が隠されていたのです。
「これ、かわいいね。家に飾ろうよ」と妻が言いました。
「うん、いいね。でも、何かこのさるぼぼ、見つめられてるような気がする...」夫は不安げに答えました。
家に戻った夫婦は、さるぼぼを居間の棚に飾りました。その夜から、奇妙なことが起こり始めます。深夜、家の中に不思議な音が響きわたりました。まるで小さな足音のように、カサカサと。
「聞こえる?この音...」妻が夫にささやきました。
「うん、何だろうね...」夫は目をこすりながら答えました。
翌朝、さるぼぼが棚から消えていることに夫婦は気づきました。探しても見つからず、不安は募ります。そして、その晩、さらに恐ろしいことが起こりました。
夜中に妻が目を覚ますと、さるぼぼがベッドの足元に立っていたのです。その表情は、以前とは異なり、何か陰湿な笑みを浮かべているように見えました。
「これ...どうしてここに?」妻は震える声で夫を起こしました。
夫が目を覚ますと、さるぼぼは消えていました。しかし、その後も夜ごとにさるぼぼは現れ、夫婦の寝室をうろつきます。その度に、不吉な予感と恐怖が夫婦を襲います。
「どうして...どうしてこんなことが...」妻は泣きながら言いました。
「これはただの縁起物じゃない...何かがおかしい...」夫も恐怖に震えていました。
このさるぼぼにまつわる怪奇現象は、夫婦に深い恐怖を植え付けました。夜が深まるにつれ、その恐怖は増すばかり。さるぼぼの笑みが夜の闇に浮かび上がり、夫婦をじっと見つめます。
この物語は、ただの怪談話ではなく、身近なお土産がもたらす予期せぬ恐怖の物語です。読む人は、まるで自分がその場にいるかのような恐怖を感じるでしょう。夜、自宅のどこかで物音がするたびに、この話を思い出し、身の毛もよだつ恐怖を感じることでしょう。さるぼぼの不気味な笑みが、あなたの心にも忍び寄るかもしれません。