【怖い話・心霊】沖縄の末吉公園の恐怖の首をつった霊
沖縄の末吉公園には、忘れ去られた恐怖の物語がある。そこでは、かつて首をつった霊の姿が目撃されたという噂が絶えない。
「本当にそんな霊が出るのかな？」友人の疑問に、僕も内心では恐怖を感じつつあった。しかし、好奇心が僕たちをその公園へと導いた。
公園に到着したのは日が落ちた後だった。木々は夜風にそよぎ、どこか不気味な雰囲気を醸し出していた。
「なんだか、気味が悪いね…」友人の声が震えている。僕たちは公園の奥へと進んでいった。そこには大きな木があり、その周りは暗く静かだった。
ふと、木の枝に何かがぶら下がっているのが見えた。「あれ、何だろう…」と僕が指摘すると、友人は恐る恐る近づいていった。そして、その姿をはっきりと見た瞬間、彼は悲鳴を上げた。
木の枝からぶら下がっていたのは、首をつった霊の姿だった。その顔は青白く、瞳は虚空を見つめていた。僕たちは凍りつくような恐怖を感じた。
「ここから早く離れよう…！」友人が怯えた声で言う。僕たちはその場から急いで逃げ出した。しかし、逃げる足音に混じって、何かが後を追ってくる音が聞こえる。
振り返ると、首をつった霊が木から離れ、ゆっくりと僕たちに近づいてきていた。その動きは不自然で、まるで重力を無視しているかのようだった。
恐怖に駆られ、僕たちは公園を出るまで必死に走り続けた。公園の外に出ると、ようやく霊の姿は消え、僕たちはほっと息をついた。
後日、地元の人々からその場所の過去を聞いた。かつてそこで悲しい出来事があり、その霊は解放されない悲しみを抱えたままこの世に留まっているのだという。
末吉公園での体験は、僕たちに深い恐怖を植え付けた。あの首をつった霊の姿は、忘れ去られた悲劇の象徴のようで、その存在は僕たちに深い悲しみとともに、命の尊さを改めて考えさせられたのだった。
