怖い話と怪談まとめ

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【怖い話・怪談】山の大木を切ってしまった木こりに起こった不可解な恐怖体験

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【怖い話・怪談】山の大木を切ってしまった木こりに起こった不可解な恐怖体験

【怖い話・怪談】山の大木を切ってしまった木こりに起こった不可解な恐怖体験

山の神が宿ると噂される山深く、木こりが誤って聖なる大木を切り倒した日から、彼の周囲には不可解な現象が頻発するようになった。その晩、木こりは自宅の周りに奇妙な音が響き渡るのを耳にした。風の音とも違い、誰かがひそひそと囁いているかのような、不気味な声であった。

翌日、木こりは仕事に出かけようとしたが、斧が見当たらなかった。仕方なく手近な工具で代用して作業をしようとするも、何度も荒れ狂う風に煽られ、作業ははかどらない。挙句の果てには、家の前の小径に、大木から切り取られたかのような巨大な根が突如として現れ、通行を阻んだ。

夜になると、木こりの家では物が勝手に動く、扉が勝手に開閉する、冷たい風が室内を渦巻くといった怪奇現象が起こるようになった。一番恐ろしいのは、夢に見る山の神の姿。彼は眠るたびに、人の形をした黒い影に追いかけられ、その手が触れる直前で目が覚めるという悪夢に苛まれる日々を送っていた。

ある夜、木こりは耐え切れずに山に向かい、間違って切り倒してしまった大木の場所で深く詫びを入れたが、その後の事は誰も知らない。伝えられるところでは、木こりの姿は二度と見なかったという。その地には再び大木が生い茂り、人々は山の神への畏敬の念を新たにして、あの出来事が語り継がれることはなかったのだ。