【怖い話・怪談】障害の子供をいじめた同級生に起きた恐怖の現象

ある静かな町で、障害を抱える少年がいました。彼は純粋で優しい心の持ち主だったにも関わらず、一部の同級生たちに冷酷ないじめを受けていたのです。その中でも特に残忍だったのは、リーダー格の一人で、彼の違いを笑いものにすることに辺りを通り越して楽しんでいたように見えた。

そんなある日、いじめっ子たちは不思議な出来事に遭遇します。放課後、彼らがいつものように少年をからかっていると、教室の明かりが突然消え、床が軋む音が響き渡りました。周囲を見渡すと、何もいない筈の教室の隅で、ぼんやりと人影が浮かび上がるのです。目を疑いながらも、いじめっ子たちはその現象の奇妙さを語り合った矢先、誰もいないはずの廊下で足音が聞こえだしたのです。

彼らが急いで廊下に飛び出すと、長い影とそこに積もる無数の足跡を発見。後を追ってみると、突如目の前に現れる異様な絵画や、壁に浮かぶ怪しい文字。恐怖にかられた彼らは、一目散に逃げ出したものの、何か冷たい手が背中に触れる感触を覚え、凍りついたという。

以降、いじめっ子達は奇妙な現象に度々遭遇するようになりました。夜な夜な奇声が耳元で囁かれ、寝苦しい夜が続いたそうです。何かが彼らを監視し、その行く手を阻んでいるかのようだった。その学校で語り継がれる怖い話が、またひとつ増えたのです。