怖い話と怪談まとめ

読む人が生き返るような怖い話と怪談話を創作しています。

【怖い話・怪談】中古のカメラが写し出した恐怖の心霊写真

◆怖い話を無限に自動で作って読む方法◆

【怖い話・怪談】中古のカメラが写し出した恐怖の心霊写真

【怖い話・怪談】中古のカメラが写し出した恐怖の心霊写真

古びたカメラ屋の片隅で、魅力的なほどに価格が安い中古カメラを見つけたのは、偶然の一瞬でした。レトロでありながら、あの重みとシャッターの切れ味に心惹かれ、迷わず財布の紐を緩めたのです。しかし私が知らなかったのは、そのカメラが封じ込めていたもの、いや、「誰」を封じ込めていたのかを。

最初の兆候は微細に過ぎず、些細な現像ミスとして流されがちです。しかし、写真の一角に映り込む、不自然にぼやけた人影が私の疑念を掻き立てました。

次に現れたのは、友人宅で撮った笑顔の集合写真。その背後、窓辺に浮かび上がる顔のないシルエットが私の背筋を凍らせました。これがただの偶然やトリックであるはずがありません。

そしてあの夜がやってきました。夕暮れが深まる中、孤独な公園でカメラを構えた瞬間、空中に浮かぶ幼い子どもの笑顔を捉えたのです。撮影が終わった後、肉眼では何も見えない静寂が辺りを包み込むだけでした。開かれた現像済みの写真には、確かに子どもが、まるで私を見上げるかのようにそこにいた。デジタルカメラが主流の現代において、心霊写真などとはかけ離れた話だと、誰も信じようとしません。

それでも、そのカメラのレンズは、私たちの知らないもう一つの世界を捉え続けているのかもしれません。販売されたあのカメラに秘められた真実を、私はまだ掴みきれていない。ですが、あることだけは確かです。被写体には見えない何かが、いつも私たちとともに存在しているということ。そして、それが証明される日は必ずやってくるのかもしれない。