怖い話と怪談まとめ

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【怖い話・怪談】夜道を後からつけてくる不気味な少年

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【怖い話・怪談】夜道を後からつけてくる不気味な少年

【怖い話・怪談】夜道を後からつけてくる不気味な少年

真夜中の閑散とした通り。僅かな街灯がチラチラともの寂しい雰囲気を演出していた。
そんな道を一人で歩いていると、突如背後から足音が聞こえてくる。
ふと振り返ると、そこには一人の少年が……。
彼は無言のまま、ただひたすらに私の後をついてくる。

何を意図しているのか、少年の顔は暗闇に飲み込まれてよく見えない。
安全を確保すべくペースを速めるが、彼の足音もそれに比例するかのように速くなる。
気味が悪いと感じ始めた頃、少年は衝撃的なことを呟いた。
「……迷っているんだ」
声は幼く、しかし何故か深く、重く響いた。

心拍数が上昇し、恐怖心が全身を支配していく。
さらに歩を早めると少年は言葉を続ける。
「ここから先、道はないんだ」
その瞬間、辺りは異様な静寂に包まれる。
気がつけば、今まで聞こえていた筈の少年の足音は消えていた……。

振り返る勇気もなくその場に凍りついた私。
耳を澄ますと、この世のものとは思えない微かな呟きが。
どうやらこの夜道、少年だけの不可解な秘密を抱えている様子だった。
息を潜めゆっくりと後ろを向くが、そこに少年の姿は既になかった。
ただ彼が最後に残した言葉が、闇夜に響き渡る。
「さあ、帰ろう……ねえ、早く……」