怖い話と怪談まとめ

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【怖い話・怪談】ある村の誰も近づかない祠の謎

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【怖い話・怪談】ある村の誰も近づかない祠の謎

【怖い話・怪談】ある村の誰も近づかない祠の謎

細い山道を進んだ先、古びた石段を上がると現れるのは朽ちかけた木造の祠。その祠には暗い歴史が息づいており、村の者は誰一人としてその閾を跨ぐことはない。ひっそりとたたずむ祠はかつて、村の守護神を祀る場所として崇められていたが、ある年の夜、炎に包まれる惨劇が起きたという。

犠牲となったのは祠に奉仕する一家。彼らの叫び声が夜闇にこだまし、悪夢のような光景が村人の目に焼き付いた。火は消され、廃墟となった祠だが、住む者の魂は消えず、哀しみと怒りを秘め、訪れる者に不幸をもたらすと噂されている。

消えた一家の中には娘がおり、その美しさは村でも際立っていた。彼らの死後、娘の白い姿が祠の周りをさまよっていると震える声で語る者も少なくない。祠の門前には、謎の供え物が時折置かれており、これもまた娘の霊が求めるものなのか誰にもわからない。興味本位で訪れた観光客が体験した幻覚が村の伝承と噂に拍車をかける。

真実を知る者はもはやおらず、祠の謎は深まる一方。薄暗い森の中、風が耳元で囁くように、祠の過去を語り続ける。立ち入ることのないその場所には、不気味な静寂が蔓延しており、誰もその謎を解き明かすことはない。ただ、夜な夜な続く嘆きの声と、まるで時間が止まったかのような、不吉な空気だけが漂うのだった。

 

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