怖い話と怪談まとめ

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【怖い話・怪談】心霊スポットで遊んでいた大学生に起こった心霊現象

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【怖い話・怪談】心霊スポットで遊んでいた大学生に起こった心霊現象

【怖い話・怪談】心霊スポットで遊んでいた大学生に起こった心霊現象

真夏の夜、好奇心旺盛な大学生たちが心霊スポットで肝試しをしていた。
その場所はかつて多くの悲劇が重なり、不吉な噂が絶えず囁かれている場所である。夏休みの暇を持て余した彼らは、スリルを求め、心霊スポットを選んだ。

グループは五人。
一人はビデオカメラを回しながら、他の四人は懐中電灯を片手に草木の生い茂る道を進んでいた。重苦しい空気と虫の鳴き声だけが、夜の帳に包まれた場所に響き渡る。
いたずらに笑い声を上げ、度胸の大小を競う彼らだったが、事態は一変した。

肝試しから帰宅してビデオを再生したとき、画面に映っていたのはただの彼らだけではなかった。
フレームの隅に人影がチラリと映り込んでいる。しかし、その時は誰も気づかなかった。
遊びで訪れたはずの場所に、彼ら以外の存在が確かにいたのだ。

さらに奇妙なことに、家に帰ってから一人の学生が熱発に襲われ、体調を崩した。
彼が寝ている部屋からは、時折、誰もいないはずの廊下で子供の笑い声が聞こえるという。
その学生が持ち帰った懐中電灯には、小さな手のような何かの跡がくっきりと残されていた。

後日、彼らはその心霊スポットに再び足を運んだ。
しかし、前回感じた興奮やドキドキ感はどこへやら、ただただ恐怖と後悔が彼らを襲った。なぜなら、ビデオに映った人影の場所に、小さなお地蔵さんがひっそりと立っていたからだ。それは明らかに、護り神としてこの場所を見守る存在であった。

からかうような笑いを交わしていた彼らの顔からは笑みが消え、重い沈黙が流れる中で、お地蔵さんへと深々と頭を下げた。それ以後、その心霊スポットを訪れることはなかった。