【怖い話・怪談】7人の若者が忽然と失踪した恐怖のリゾートバイト
夏の盛り、都会の喧騒を離れて働こうとした7人の若者が、山間の閑静なリゾートホテルでバイトを始めました。始まりは何事もなく、彼らは爽やかな風と自然の中で楽しいひと時を過ごしていたのです。
しかし、入社して数日後、一条の古びた地下通路が職員たちによって発見されました。好奇心に駆られて、若者たちはその深淵を探検することにしましたが、その夜以来、彼らの姿を見た者はいなくなりました。
リゾートホテルは以前から小さな怪異が噂されており、宿泊客の一部は不可解な物音やふいの鳥肌を訴えていました。若者たちが失踪した夜も、ヴィンテージワインのボトルが不意に割れ、フロントにいた客が一斉に悪夢にうなされて叫び声を上げたという。
捜索隊が地下通路を調べたところ、壁には年期を経た写真と、奇怪な文字がびっしりと書かれていました。写真は、70年前にこのリゾートホテルに宿泊していたとされるグループのものでしたが、表情はどれも凍りつくような恐怖に満ちていた。
夜な夜な、失踪した若者と思しき声が、風に乗りリゾートホテルの至るところでささやかれるようになりました。彼らの失踪は解決されず、真相は未だ闇の中となっているのです。それ以降、彼らの名はこの地から抹消され、言い伝えとして怖れられています。
電話一本で来れるはずの警察も足が遠のき、このリゾートバイトの怪異を追う者はいません。宿泊客は夜ごとに減り、重苦しい空気と影がリゾートホテルを支配し始めたのです。あなたもしやリゾートバイトに行くなら、深夜の通路は避け、誘われる声に耳を貸さないように。
